阪神平田勝男2軍監督(61)が1日、高知・安芸でスタートした2軍春季キャンプ初日を振り返った。一問一答は以下の通り。

-初日を振り返って

平田2軍監督 初日ということで選手たちの今年にかける意気込みをね。毎年そうなんだけど、この初日というのはその意気込みというのを我々はいつも感じるよ。

-目立った選手は

平田2軍監督 全員だよ。ブルペンでも今日はみんな気合入っていたし、やはり宜野座組に負けてられないというところでね。今日は故障者以外は全員(14人)入った。そういった気持ちがボールに乗り移っている。明日からでも試合したい、ゲームやってもいいというくらいの感じ。それぐらいの気持ちは伝わったね。

-ブルペンでいいボールを投げていた選手は

平田2軍監督 みんな、いいよ。中田をはじめ、桑原らこういうベテラン…いやベテランじゃないな。まだまだ働き盛りの選手。野球をこれからいろんな意味で覚えていったりする年齢。そういう選手たちがブルペンでああいう仕上がりを見せると、中堅クラスや若いクラスも自然とそうなってくる。

-新人のドラフト5位村上もブルペン入り

平田2軍監督 (捕手が)中腰で31球。鳴尾浜の自主トレからずっと順調にきている。そういった意味では周りの早い仕上がりに自分も乗り過ぎないようにというか、その辺は我々がしっかりと目配りしてあげないと。でも、良いボールがいってるね。安藤コーチがゴムを張って低めにという意識。安藤コーチは投手コーチのチーフという立場で、そういう自分が現役時代にコントロールよく低めに投げていたピッチャーなので、そういうアイデアをね。このキャンプはコーチがいろんなアイデアを出してほしい。ウオーミングアップの走る量を去年より増やしている。この1、2クールは実戦がないので、今年はランニングの量は増やそうと思っている。いつものキャンプより走り込む量を、アップから増やそうとしている。

-久保田2軍投手コーチ、田中2軍内野守備走塁コーチが新たに加わった

平田2軍監督 ノックバットを持ったり、ブルペンで指導すると血が騒ぐものよ。我々(野球人)にとっては今日がお正月。「あけましておめでとうございます!」という時。そういうところで若いコーチも入ってきているのでね。今日は緊張感があったけどそれをいかに1カ月間、また3月からシーズンに入って持続していくかというのがコーチ、我々の責任。そのためにはいろんな引き出し、アイデアを持っておかないとあかん。

-無観客でのキャンプとなったが違和感は

平田2軍監督 ファンの方たちには、こうやってやっているのをいつも見に来ていただいているというありがたさを感じる。ファンがいて、選手たちに叱咤(しった)激励してくださったり、拍手してくれるありがたさをね。この熱気を、シーズン優勝することで返さなあかん。その熱気を伝えるのが君ら(報道陣)だ。読者には、安芸でこんな熱気があってやっていますよ、ということを発信してほしい。こういう時だからこそ、マスコミの力というのが必要。

-ドラフト8位の高寺は

平田2軍監督 初日で練習メニューについていくだけでも大変。高寺には、「背伸びする必要はないんだぞ。自分のやっていることを、高寺望夢らしく。まだ、いろんな結果とか考えなくていいから」と、伝えた。高卒1人だから声をかけてあげて、やっぱり緊張するよ。高寺には、「思い切ってやりなさい」とね。ただ、元気や若さをはつらつと出すということはやっぱり忘れちゃいかん。

-高寺はフリー打撃ではいい打球を飛ばしていた

平田2軍監督 うんうん。今朝、話をしたけど体重76キロで、高校生だし、まだ線が細い。78キロまで、ノルマで体重を増やせと。朝食も1番最後までしっかり食べていた。このキャンプで2キロ増やせ、これも練習だとね。

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