中日大野雄大投手(32)が4日、沖縄・北谷町での1軍キャンプで初めてブルペン入りした。午前11時45分から予定された投球開始時間を約40分早めて、ブルペンを独占。与田監督が見つめる中、捕手を立たせて自ら指定した背番号と同じ22球を投げた。エースは「(22は)好きな数字。しっかり腕も振れていて良かった」と好発進を素直に喜んだ。

東京五輪出場は左腕の目標の1つ。午後からは侍ジャパン稲葉監督が視察に訪れ、サプライズの言葉を贈られた。「まさか『横浜スタジアム(と相性は)どうや』と聞かれるとは思ってなかった。リアルな話。通算成績はいいと思いますと稲葉さんには伝えた」。敵地ながら通算11試合で5勝2敗と勝ち越しており、相性はいい。東京五輪のホーム球場の話題を振られ、日の丸への意欲は高まった。

名古屋市内の自宅玄関には19年プレミア12で着用した日本代表ユニホームと金メダルが掲げられている。「しっかり中日で開幕ダッシュをして、オリンピックに選ばれるのが今年の目標。金メダルに貢献したい」。沢村賞左腕エースのモチベーションがさらに高まる1日となった。【伊東大介】