ヤクルトの臨時コーチを務める古田敦也氏(55)が5日、沖縄・浦添キャンプで指導をスタートした。07年の退団から14年ぶりの復帰。臨時コーチ初日を終え、取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。
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-奥川のブルペンは
古田臨時コーチ 奥川は僕も高校の頃から見てますから。高校の時もインタビューとかさせてもらっているので、非常にいいものを持っているのは僕も知っていますし、皆さんも知っていると思いますけど。まだ全開というか、エンジンをフルには回していないので、上り調子で来ているんじゃないですか。僕はもう少し、低いんじゃないかと思ってました。でも意外にしっかり投げられてて、しっかり投げられてるじゃん、って話をしたら、本人は納得してなくて、「いい顔してるね」って話をして。今日は非常に納得がいかなかったみたいで。それくらいじゃないとね、もっと上を目指してもらわないといけないから。菅野になってもらわないとね、タイプ的にも。投げ方も両サイドしっかり投げて、器用でポテンシャルのある子なのでね、何年か後に菅野のようなピッチャーになってくれると思っていますよ。
-キャンプ期間に伝えたいこと
古田臨時コーチ 今までも信じてきたものや守ってきたものが、いわゆる固定観念みたいなものが必ずあると思うんです。それはいいものもあるけど、プロに来たらステージは上がっているので、あんまり役に立たない。もう少しプロのバッターならどうするんだという目線で考えないといけない部分もあるので、そういう感じを伝えていくつもりですし、その辺を感じてくれたらと思います。
-勝つためには捕手が重要
古田臨時コーチ もちろんそうですよ。バッテリー含めてだけど、投手だけの責任だとも思わないし、その辺は弱いと。他球団からも思われているでしょうし。そういう意味では悔しい思いをしているやつらもいるんでね。それに何かアドバイスできれば。去年の負け方が僕もOBですけど悔しかった。5位ともだいぶ離された最下位ですから。やられたらやり返すんでしょ? 今の時代は。倍返しだとは言えないけどそういう時代ですから、そういう気概を持って。キャッチャーは相手から嫌われなきゃ。嫌われなきゃって言うとおかしいですが、このキャッチャーは腹が立つなっていうくらいの相手が嫌がることもしていかなきゃいけないし。アイツがいなかったらうちが勝てるのに、と思わせられるようなキャッチャーになっていかなきゃいけないので。自分で言うのも何ですが、だいぶ嫌われた方なんでね、僕も敵からは。今となってはそれも誇りですから。
-正捕手を確立しなければいけない
古田臨時コーチ そうですね。正捕手が誰になるかは僕の仕事じゃないのでね。僕はみんなに僕の持っているものを伝えて、後は彼らがこれからの実戦で監督、コーチが決めることだと思います。ただ実績は多少あるので、今で言うと西田や中村とかは1歩リードしているのは間違いないが、その1歩が本人が思っているよりちっちゃな1歩だと。でかい1歩だったら追いつけないと思うけど、そういう意味では横一線とは言えないけど、みんなで切磋琢磨(せっさたくま)して欲しい。