「ヤスアキチェンジ」だ。DeNA山崎が6日、2軍の嘉手納キャンプで新球チェンジアップを披露した。

今季初めて捕手を座らせたブルペン投球で19球。1軍の宜野湾から移動した三浦監督が視察する前で、チェンジアップを2球投げた。アマチュア時代を含めても、試合で投げたことがない球種。「練習の中で質を上げていきたい。(試合で使える)レベルに達すれば挑戦したい」と話した。

大学時代はナックルも投げていたが、プロ入り後は一昨年まで、直球と挟んで投げる「ツーシーム」の2球種だけだった。昨季途中から、カーブとスライダーを投げ始めた。チェンジアップは「キャッチボールでは何年も前から遊びで投げていた。幅を広げるという意味で練習している」と説明した。

三浦監督は山崎と話し合う場面がなく「どういう意図で投げていたのか分からないが、いろいろ考えて取り組んでくれればいい」と話した。1月にはコーチの案を却下してまで山崎のキャンプ2軍スタートを決めた。抑え復帰については「山崎康晃次第。本人にも『ポジションを空けて待つことはない』と話した。結果を残してポジションをつかむしかない」。山崎は変化中。新スタイルを確立し、三浦監督の心をつかめるか。【斎藤直樹】