中日根尾昂内野手(20)が13日、DeNAとの練習試合に1番遊撃で先発出場し、上茶谷、浜口ら先発ローテーション投手から3安打を放った。今キャンプ初の対外試合で結果を出し、プロ3年目の飛躍へ好スタート。立浪臨時コーチから指導を受けている「投手との間合い」への意識を継続しつつ、新型コロナウイルス感染予防に最大限の注意を払い、目標とする遊撃のレギュラー取りに挑む。

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プロ3年目の飛躍を期す根尾のバットから、広角に安打が放たれた。第1打席。DeNA上茶谷の2球目を捉え、バットを振り切った。打球は一、二塁間をゴロで抜けた。

6回の第3打席は、浜口の高く入った直球を左翼線に運んだ。8回には左腕砂田の初球を、詰まりながらも中前に落とした。今キャンプ初の対外試合で3安打。幸先のいいスタートを切ったが、自己評価は厳しいものだった。

<1>右前打「いいところに飛んでくれた感じ。抜けてくれてよかった」

<2>左二塁打「甘く来たので大振りせず、コンパクトに打てた。完全に失投だと思うので、仕留められてよかった」

<3>中前打「正直、あまりよくないと思う。ラッキーヒットという感じです」

目指すのは遊撃レギュラー。言葉の端々に、満足などしてはいられない、といった強い思いがにじんだ。

今キャンプも早朝からこっそり球場入りし、1人でマシン打撃を行うなど、ストイックに練習に取り組んでいる。過去2年との違いがあるとすれば、猛練習をこなしながら「なんともないです。大丈夫です」と明かした体の強さこそ、根尾がプロ仕様に進化した証明だろう。

立浪臨時コーチからは、タイミングの重要性を説かれる。振る力という土台ができたからこそ、投手との間合いを手にすれば、打撃力も一気に上がる。その一歩を踏み出すのに、十分過ぎる広角3安打だった。

今後に向けた言葉にも、根尾らしさがあふれた。

「ケガしないよう、コロナにかかり球団の方々に迷惑をかけないように。その上で中身の濃い練習がしたいです」。医師の両親に育てられた。「昨夜、ワクチンの特例措置も認められた。あとちょっとだと思うので」。コロナとの闘いにも思いをはせながら、遮二無二にレギュラー取りに挑む。【安藤宏樹】

▽中日立浪臨時コーチ「今日のテーマはいかに自分で振れる体勢をつくるかだったが、昨年と違う始動の仕方が分かりだしてきたのでそこは評価したい。投手によってタイミングが合う、合わないはあると思うが、小手先のバッティングではなく振れる体勢を自ら作り、いかに自分の間合い、ポイントで打つかを今後のテーマとしていきたい」

▽DeNA三浦監督「シーズンも対戦するので、しっかり対策を立てないと。うちの投手がどう攻めるか。一発目ですから」

▽DeNA上茶谷(根尾に右前打、一塁ゴロ)「振ってくるバッター。スイングもかなり強いので、インコースを使ってやっていこうと」

▽中日石垣(DeNA戦で4番を務め、2打席連続三振後に先制適時二塁打など2安打)「逆方向を意識したことがよかった。逆方向に引っ張るということを求めている。今までにない感じで打てました」