高卒2年目の阪神井上広大外野手(19)が、14日の広島戦で1軍初の4番を務める。同戦は助っ人陣や主力の近本らが同行せず、若手中心のメンバー構成。矢野監督は若きスラッガーの4番起用を「ファンのみなさんが楽しみにしてもらえるような、未来のね。そういうの(オーダー)で明日はいこうかなと思っています」と明かした。

野手最年少で1軍キャンプに参加中の井上は、初の対外試合となった9日の日本ハム戦に「9番DH」で出場。指揮官が「一番下から。そんな甘くねえぞ」とゲキを飛ばした試合だったが、左中間を破る弾丸二塁打で意地を見せた。9番から4番への大抜てきは、将来構想も見据えた矢野監督の期待の表れだ。

井上も気合十分だ。「(4番で)使っていただくからには結果も大事になってくると思います。やっぱりチームの顔ということもあるので。自分が引っ張っていくくらいの気持ちを持って、やっていけたらなと思います」。1年目の昨季はウエスタン・リーグで全試合4番起用という異例の英才教育も受け、高校時代からも慣れ親しんだ4番は“定位置”。「顔」という言葉も使い、結果で応える意気込みを明かした。

井上ヘッドコーチも「4番を誰にすんねんという話になった時、近々の4番ではないけど将来の4番ということで広大を入れた」と舞台裏を明かした。3番佐藤と初めて組む夢中軸。だが、佐藤輝も外野を争うライバルである以上、負けてはいられない。井上ヘッドは「雰囲気や内容とかをどんどんアピールしてくれれば、道は開けてくる」と期待。注目の一戦は、午後1時プレーボールだ。【奥田隼人】

▼阪神井上が14日の広島との練習試合で4番に入る。井上は高卒2年目。公式戦では、17年に大卒新人の大山が12試合で4番を打っており、同年には中谷も7年目(24歳)で4番を7試合経験している。過去には77年の掛布が22歳、93年の新庄が21歳シーズンの高卒4年目に大役を担った例がある。