緊張感に打ち勝て-。日本ハム栗山英樹監督(59)が17日、若手選手に一期一会精神でアピールをするよう求めた。

ロッテとの練習試合(名護)はグラウンドコンディション不良で中止。雨天が続いたこの1週間で予定されていた5試合のうち、4試合が中止となる異常事態。若手にとってはアピールする機会が奪われている現状だが、指揮官は熱く訴えた。

栗山監督 逆に言えば、1球1球の意味が重くなる。そっちの方が公式戦に即している。それの方がいいでしょ。1回ダメでも2回目があると思ってやるより一発勝負で。公式戦は一発勝負なんで。

苦境を逆手にとって、1軍戦力としての資質を見極めるつもりだ。昨季は北浦が1軍で先発チャンスを得た試合で、1回持たずで降板した試合もあった。プレッシャーに負けず、自分の力を発揮できるか。若手が主力へ成長する過程で必ず通る道だ。

栗山監督 やっぱり一発勝負で力む、緊張するという中でどうやって結果を残すかも経験していかないといけない選手たちがいる。そういう意味では、どう表現してくれるのか。しっかり見ながらいきます。

この日の実戦中止を受けて、チームは18日に紅白戦を急きょ組み込んだ。実戦初出場を予定していた西川ら主力の調整ペースも見越した中での措置でもある。栗山監督は「すべてをプラスに変えられるように」と言う。限られたチャンスをものにできるか。あえてプレッシャーをかけた指揮官の期待に応えた若手が1軍に生き残っていく。【木下大輔】

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