ソフトバンク和田毅投手が紅白戦で実戦初登板し、先発で2回無失点にまとめた。最速141キロと直球がさえ、若手の三森は見逃しで、松田からは空振りで三振を奪い、21日に40歳になる左腕は「いい40代を迎えられそうです」と笑った。

光る直球の裏では「今、新しいカーブの握りをやっている」と新たにナックルカーブを試していた。ボールに人さし指を立てて投げ、従来のカーブより鋭く曲がる特徴がある。自主トレをともにする16歳下の笠谷から教わったもので、投じた2球はともに川島、柳町に安打されたが「収穫はあった」と前向きだった。日米通算143勝の実績に甘んじることなく、なりふり構わずレベルアップを目指す探究心がベテランを支えている。