日本ハム上沢直之投手(27)が“仮想開幕戦”でチェンジアップに好感触を得た。23日楽天との練習試合(名護)に先発登板。

3回1安打無失点3奪三振と好投した。「今しかできない配球はある。今だったら打たれてもまだ練習試合の段階だし、試そうかなと思って投げた」と、手応えバッチリの様子だった。

昨年ほぼ投げていなかった球だった。「抜けたらデッドボールになるし、外から真ん中に入ってくると右打者が打ちやすくなる」。だが思い切って投じた。3回先頭の太田に対してカウント2-1からの4球目。内角低めのひざ下に沈む球で空振りさせ、次の直球で空振り三振を奪って勝負あり。「今まで自分で消していたのがもったいなかったなと思うくらい、使ってもいいのかなと。いかに打者が待っていない球を投げるのが大事」と、見せ球にも決め球にも有効となりそうだ。

栗山監督は開幕投手を務める右腕に「順調に来ていると思います。いろいろ種まきも含めてよかった」。次回は3月3日からの西武とのオープン戦2連戦(札幌ドーム)での登板が見込まれる。「今日こういうふうに投げたらいいかなというのは、なんとなくつかめた。次の登板では最初から思い描いた投球ができたら」と見据えた。【山崎純一】

▽日本ハム荒木投手コーチ(上沢が好感触を得たチェンジアップについて)「使えれば、幅を広げる意味ではすごく大きいボールになってくると思う」

▽日本ハム鶴岡(上沢のチェンジアップに)「あれは収穫ですね。僕がキャッチャーとしても収穫です」

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