阪神ドラフト1位佐藤輝明内野手(21=近大)が、沢村賞左腕を打つ。27日の中日との練習試合(北谷)で「3番三塁」でスタメン予定。相手先発は昨季11勝の大野雄で、初回から対決が実現しそう。「セ・リーグでも一番いいくらいの投手。すべてがハイレベル」。大型新人はすでに映像などで予習している。「ツーシームというかスプリットみたいな感じで、スッと落ちる感じの球だと思う。でも、打席に立ってみないと分からないので、見られたらいいな」。大野雄が得意とするツーシームを肌で感じるつもりだ。

チームは昨年5度対戦し、大野雄の2勝2敗ながら、2完封を許して対戦防御率は1・51。一昨年は6試合で0勝3敗、防御率1・35と「虎キラー」ぶりを発揮されている。佐藤輝は「知っていました。今年は勝てるように、僕も頑張って打ちたい」と苦手払拭(ふっしょく)へ一役買うつもりだ。そのためにも、まずは実際に球筋などを確かめる。

大野雄が警戒していることを伝え聞いた佐藤輝は、マイペース男らしく「いつも通り、特別変えることはなくいきたい」と動じなかった。この日は打撃練習中に三塁を守る佐藤輝に対し、矢野監督自らがノックを打った。指揮官も「体感できることはいいこと。どういう対応をするか見てみたい」と楽しみにしている。沢村賞左腕にまずは先制パンチを浴びせる。【石橋隆雄】

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