広島大瀬良大地投手が昨年9月5日以来176日ぶりの実戦復帰登板で、3回を2安打無失点と快投した。

沖縄キャンプで最終実戦となる練習試合の日本ハム戦(名護)に先発。昨年9月の右肘クリーニング手術後の初マウンドを感慨深げに振り返った。「不安はいっぱいありましたが、非常に心地よい感じで投げられた。マウンドから見る景色はすごく懐かしさもあって、喜びを感じながら立ちました」。

エースの貫禄を示した。最速147キロの直球に、カットボール、スライダー、カーブなどで緩急を自在に操り、初回を9球で3人で片付けると、2回は2死から連打を浴びるも得点を許さず。3回は連続の見逃し三振から1四球を挟み、西川を低めの変化球で空振り三振に斬った。「最初にしては上出来。真っすぐの質、強さは昨年より良いかな」と手応えを口にした。

目標の開幕投手に照準を合わせ、順調に段階を上げている。佐々岡監督は「ここ(2月末登板)に向けてしっかり合わせてくれた。順調すぎるぐらい順調」とにんまり。九里、森下と争う開幕投手については「近日中に発表します」と明言は避けた。右腕は「自分のことをしっかりとやるべきことをやって、開幕を迎えたい」と気合十分。3年連続の大役へ、大きな1歩を踏み出した。【古財稜明】

▽広島会沢(大瀬良について)「よかった。全球種を試して、良い球もたくさんあった。状態は順調に来ていると思う」

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