中日福留孝介外野手(43)が21日、日本ハムとのオープン戦で1号本塁打を放った。6回に代打で登場すると、完璧な1発を右翼スタンドに運んだ。14年ぶりに古巣に復帰しての第1号。開幕スタートを、一振りでたぐり寄せた。

押せ押せムードの6回2死二塁。「代打・福留」がコールされると、9946人からこの日一番のどよめきが起こった。日本ハム3番手秋吉の外角攻め一辺倒の3球を見送り、2ボール1ストライク。それでも外角寄りに来たスライダーは、さすがに見逃さなかった。

「すごく大きな拍手をいただいた。ありがたいし、力にもなる。本当にいいスイングができて良かった」。竜の一員として5032日ぶりに本拠地で放った1発を、ベテランは心から喜んだ。

春季キャンプは2軍。3月の教育リーグで実戦を積み、18日に1軍昇格。19日日本ハム戦からのオープン戦2試合はDH、左翼で先発出場も、6打席無安打に終わっていた。与田監督も「本当に素晴らしかった。ああいう本塁打を含め、勝負強さを期待している。球界最年長がいい刺激を与えてくれた」と、千両役者の一撃を手放しで喜んだ。

開幕のスタメン左翼は根尾が最有力。「開幕まで考えていろんなことをやらなきゃいけない。(本塁打に)ホッとはするが、そこで、じゃあ良かったってわけじゃない」。日米通算2407安打のベテランは、先を見据えた。【伊東大介】

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