今シーズンも走る準備は整った。日本ハム西川遥輝外野手(28)が21日、開幕前最後となる中日とのオープン戦(バンテリンドーム)に1番中堅で先発出場。1回の打席で二塁打、その後の2打席で2四球を選び全3打席出塁と結果を残した。オープン戦出場12試合で2盗塁をマークし、自慢の快足健在もアピール。11年目のシーズン開幕へ、スピードスターの視界は良好だ。

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今年も足で勝負できる。西川が11年目のシーズンへ準備を整えた。「いつでも走れる準備は出来てる。いい準備は出来てるとは思います」。オープン戦出場12試合で2盗塁をマーク。チームにとって欠かせない西川の快足は健在だった。

同じく1番で先発した19日中日戦では1回に左前打で出塁。二盗こそしかけなかったものの、自分の中で感覚をつかんだ。「おとといも走れそうだったですけど、良いスタートも切れていた。セカンドに行かなくても、自分の偽装(スタート)だったりで大体のタイミングはわかる」。18年にシーズン自己最多44盗塁をマークするなど、過去3度の盗塁王(14、17、18年)に輝いた男の足は盤石だ。

メジャー移籍が不成立となり、日本ハムと契約更改してから約2カ月。2月の春季キャンプ中もまだ、気持ちの整理がついていなかったが、今は少し変化が出ている。報道陣にモチベーションの部分について問われ「そりゃ試合出たら出ますし、いい成績残したい」。目標を定めなくとも、その顔はまさに勝負師そのものだ。

最終戦の打席で結果に恵まれた。第1打席で中日先発小笠原の146キロの球を中堅へ二塁打。その後2打席続けて四球を選び、出塁した。今の状態に「いい日もあれば悪い日もある。1日ではなんとも言えないですけど、いい準備をして、開幕を迎えられるんじゃないですか」。

栗山監督は「ハルキはいろんな経験があるから、自分のペースというのがあると思う。最後になって、こうやって良くなっていくことは、すごくいいことだと思う。うまくもっていってくれると信じるしかないので」。チームになくてはならない男が、今シーズンもグラウンドを駆け回る。【山崎純一】

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