楽天田中将大投手(32)が、アクシデントに見舞われた。この日の試合前練習に姿はなく、日本復帰後公式戦初先発を予定していた27日の日本ハム戦を回避することが決まった。

開幕前日の25日、予定通りに登板2日前のブルペン入り。38球の投球練習後はグラウンドに戻り、短いダッシュなど瞬発力系のメニューをこなした。だが、練習後にふくらはぎの張りを訴え、仙台市内の病院で検査。「右ひらめ筋損傷」で、試合復帰へ約3週間を要する見込みと診断を受けた。ブルペン投球、調整登板などの段階を踏み、万全の状態で1軍登板を果たすまでは、約1カ月程度の期間が想定される。

石井GM兼監督は、軽症を強調した。開幕1軍メンバー入りしていなかった安楽を1軍に呼び「明日田中は登板しないことになりました。ちょっと足に張りがある。重度じゃなくて本当に軽度なものなので、1回、2回スキップするとかいう中での話。そんなに大きいものという捉え方はしていない」と説明。「復帰はたぶん早いので、あんまりチームから離れることなくということ」と、右腕は今後も1軍に同行しながら、早期復帰に努める。

8年ぶりの復帰登板を待ちわびているファンの落胆を、田中将も十分に理解している。「登板を楽しみにしてくれていたファンの皆様には大変申し訳なく思っています。僕自身も初登板の日を楽しみにしていたので、とてもがっかりしています。幸いにもけがの程度は軽症です。1日でも早くマウンドでの姿をお見せできるようにしっかりと治します」。最高の状態でスポットライトを浴びるために、勇気ある撤退を決断した。【桑原幹久】

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