流れを呼び込めなかった。ヤクルト先発の田口が、1回に阪神ドラフト1位、佐藤輝にプロ初本塁打となる2ランを浴びるなど一挙4失点。高津監督は「なんとかいい形で序盤を、というところ。初回のあの失点は重かった」。先制の重要性を強くチームに訴え続けるが、2戦続けて追う展開となった。

2番青木、5番内川らベテランが好調の一方で、3番山田、4番村上はともに打率1割1分1厘。村上と元山に1発が出たが、つながりを欠いている。指揮官は「ホームランはゲームをガラッと変える雰囲気がある。すごくいい雰囲気にはなったんですけど。なかなかいいつながりができなかった」と肩を落とした。

3戦目は奥川が先発する。昨年2月に死去した野村克也氏の追悼試合でもある。高津監督は「特別なゲーム。ぜひ勝ちたい」と結果に飢えた。高卒2年目の若武者は「緊張すると思うけど」と率直な心境を打ち明けるも「緊張していることを自覚できていれば、これまでうまくいったことがすごく多かった。緊張することはあまり悪くない」と涼しい顔で話した。オープン戦で課題としていた、フォームのバランスも修正。「状態も良くなってきている」と自信を口にした。金の卵のプロ初勝利で、連敗スタートの悪い流れを断ち切りたい。【湯本勝大】

ヤクルト担当のツイッターはこちら―>

ヤクルトニュース一覧はこちら―>