エープリルフールのドッキリでは、ありません!

日本ハム中島卓也内野手(30)が1日、同じ九州出身で同学年の一般女性と結婚したことを発表した。球団が毎年主催する「彼氏にしたい選手権」では、過去6回中5度1位を獲得。チーム内では西川遥輝外野手(28)と“ハルタク”の愛称で女性人気を二分してきた。生涯の伴侶を得て、本業での飛躍を誓った。

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女性ファンの悲鳴が、全国から聞こえてきそうだ。球団主催の恒例企画「彼氏にしたい選手権」で最多5度の優勝を誇る中島が、エープリルフールのタイミングで、びっくり、ドッキリの結婚報告だ。札幌市内で取材に応じ、開口一番「びっくりします?」とニヤリ。「いつ発表しようかなと思っていた。開幕して落ち着いたので、いいタイミングかなと。たまたまっす」と、いたずらな笑みを見せ「ウソでは、ないです。信じて欲しいかなと思います」と、訴えた。

お相手は、同じ九州出身で同学年の一般女性。1年ほど前から札幌市内で同居生活をスタートさせていた。「家のことも、しっかりやってくれたので、一番(の決め手)は、そこじゃないですか」。大嫌いで敬遠していた魚も「体に気を使って、僕がギリギリ食べられる魚を料理して『食べて』と出してくれる」という。「休み前や僕がお酒を飲む時は、それに合わせて何かおつまみだったり、お酒に合うようなものを作ってくれます」。心も胃袋もつかまれ、人生の決断を下した。

昨年まで選手会長を務めるなど責任感が強く、人一倍、頑固者の“ザ九州男児”。昨季は88試合の出場にとどまり、打率2割0分1厘と低迷も、今季は開幕から正遊撃手としての姿を取り戻している。

「今までは自分のためにやってきましたけど、これからは家族のためにも頑張らないといけない。長く野球をやりたいという気持ち」。長らく、西川とともに女性人気をけん引してきただけに“タクロス”に陥るファンが続出しそうだが「野球を頑張るので、変わらず応援して欲しいです」。新しく迎えた家族を糧に、13年目のシーズンを駆け抜ける。【中島宙恵】

◆中島卓也(なかしま・たくや)1991年(平3)1月11日、福岡・糟屋郡宇美町生まれ。福岡工から08年ドラフト5位で日本ハムに入団し、11年4月20日オリックス戦でプロ初出場。13年からレギュラーに定着し、15年に34盗塁で盗塁王とベストナインを獲得。16年には2年連続全試合出場を果たし日本一に貢献。18年6月15日ヤクルト戦で通算200犠打を達成した。178センチ、75キロ。右投げ左打ち。