ソフトバンク打線が沈黙した。オリックス山本に2安打完封され、今季初の連敗となった。工藤監督は「今日は山本君をほめるしかないです。相手をほめるのは良くないんですけど、今日はしょうがないですね」と完敗を認めた。昨季最下位のオリックスと今季初の顔合わせで1勝2敗。昨季は9月に1度あっただけのカード負け越しを、いきなり喫した。

昨年は山本が先発した6試合の対戦で、ソフトバンクが4勝2敗と勝ち越した。それでも平石打撃コーチは「いい投手なのは間違いない。球数を投げさせるのも難しい。割り切っていくしかない」と苦戦を覚悟。今季開幕6試合目にして、初めて先発オーダーを動かした。

デスパイネを外し、6番にベテラン明石を起用。昨年は山本と9打席対戦し、2安打3四球で出塁率5割5分6厘だった。そのキーマンは2回2死で四球を選んだが、得点にはつながらず。4回2死、グラシアルが中前打を放つまでは無安打で、6回以降は1人の走者も出せない。突破口が見つからなかった。

2日からは福岡に戻り、西武を迎え撃つ。工藤監督は「最初に4連勝してますけど、2勝1敗、2勝1敗で来た、と思えば気持ちが楽になるでしょ。暗くなる必要はない。シーズンは長いのでね。いいときも悪いときもあります。そういうときはしっかり切り替えるのが大事かなと思います」。まだシーズンは始まったばかり。ここから、ギアを入れなおす。【山本大地】