吉兆の一打だ! 楽天鈴木大地内野手(31)が2日、楽天生命パークでのオリックス1回戦で、3月27日の日本ハム戦以来5試合、19打席ぶりの安打となる適時打を放った。

打球も言葉も弾んだ。1回に1点を先制し、なおも2死一、三塁。カウント2-2から山崎福の内角直球を振り抜き、一、二塁間を破った。右前へのタイムリー。久々の一打に一塁上でガッツポーズを見せた。「打ったのはストレートです。まじでうれしいです。切り替えて頑張ります」と喜びと謙虚さが入り交じるコメントに、思いがこもった。

偶然か、必然か。復調を後押しするデータがある。今季は開幕から6試合を終えた試合前時点で21打数2安打、打率0割9分5厘。思うような成績を残せていないが、移籍1年目の昨季も同6試合で23打数3安打、打率1割3分6厘。7試合目に3打数2安打2打点と奮起し、そこから12試合連続安打と調子を上げた。8月には球団新記録となる月間41安打を放つなど、キャリアハイの打率2割9分5厘をマーク。今季も待望の一打を契機に、調子を右肩上がりにしたい。

3回2死一、二塁では死球で出塁。6回にこの回から登板した山田の直球を左中間二塁打。1死三塁から小郷のスクイズで生還。貴重な3点目をアシストした。信頼を置く指揮官の期待にきっちりと応えた。

仙台市では3月31日にソメイヨシノ(桜)の満開が発表された。今季初の仙台でのナイターゲームは肌寒い中で行われたが、桜の開花とともに鈴木大も調子を上げられるか。まだシーズンは始まったばかり。今季で10年目を迎える経験豊富なバットマンが、8年ぶりのリーグ優勝を目指すチームの躍進を支える。【相沢孔志】

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