阪神近本光司外野手が復調の兆しを見せた。同点に追いついた後の2回2死二、三塁。中日先発福谷が内角に投じた144キロに詰まりながらも振り抜き、二塁後方に落とした。走者が2人生還し、勝ち越しに成功。「いい所に落ちてくれてよかったです」とコメント。今季初タイムリーに一塁上では満面の笑みでガッツポーズも飛び出した。

昨年に続き、今年も開幕から不振に苦しんできた。3月27日ヤクルト戦の1打席目に安打を放ってから19打席ヒットから遠ざかった。この間は四死球もなく、1番の役割を果たせていなかったが、1日広島戦の安打から潮目が変わった。

タイムリー直後には今季2つ目の盗塁も決めた。また、7回には2番手鈴木博から三塁線に転がすセーフティーバントで2安打目と今季初のマルチ安打を記録。足でかき回す、本来の姿が戻りつつある。

矢野燿大監督も「練習ではすごい悪い感じじゃない。流れが来れば、落ち着いてくるんじゃないかと見ている」と信頼は厚い。開幕からチームで唯一フルイニング出場を続ける。徐々にではあるが、近本の笑顔の回数も増えてきている。【林亮佑】

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