男の意地だ。阪神陽川尚将内野手(29)が、泥臭い一撃で2連勝を導いた。同点の6回2死一、二塁で三遊間を割る決勝タイムリー。佐藤輝明内野手(22)の大フィーバーで控えに甘んじる7学年上の先輩が、この日初めてスタメン落ちしたドラフト1位新人の代役起用に結果で応えた。チームは2度目のカード勝ち越しで貯金を3とし、6日ぶりに単独首位に浮上。6日からは今季初の甲子園で、2年連続セ界王者の巨人を迎え撃つ。

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6回の決勝打の前に陽川が自慢の怪力でファンを沸かせた。4回1死一塁の第2打席。カウント2-2から小笠原の直球をフルスイングした。打球は木下拓の真上に上がって捕飛かと思われたが、そのまま京セラドーム大阪の天井部分のスーパーリングにすっぽり。結局ボールは落ちてこず、ファウルの判定に中日ナインも阪神ナインも上を見上げて苦笑いだった。パワーがないと打てない珍しい打球だけに、球場で目撃にしたファンはラッキーかも。まさに陽川デーだった。

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