3連勝中の首位楽天が、同じく3連勝中のソフトバンク相手に今季初の引き分けに終わった。

4回2死から鈴木大、小郷の連打で一、三塁とし、3試合ぶりのスタメン出場の渡辺佳が投手強襲の適時内野安打で先制。同点の8回に2四球で1死一、二塁と好機をつくったが、好調の茂木が遊ゴロ併殺に倒れた。

先発の涌井は寒さにも負けず、立ち上がりからテンポよく腕を振った。先制直後の5回に周東に同点適時打を打たれたが、8回まで1失点と試合を作った。2番手松井が9回2死満塁とピンチを招いたが、代打長谷川を空振り三振に仕留めて粘った。

石井GM兼監督は「(ソフトバンクは)ディフェンス力がいいチーム。こっちも無駄な得点を与えなかったので、しっかりディフェンスはできたかなと思います」と振り返った。先発の涌井については「しっかりコーナーを突いていたし、力のあるボールもありました。一番はゲームメークしてくれて、チームが勝つ確率がある内容でピッチングしてくれた。勝ちにはできなかったですけど、引き分けに持ってくるような素晴らしいピッチングをしてくれた」と評価した。

8年ぶりのリーグ優勝へ避けては通れない相手との今季初戦を終え「今は相手を気にしてやってる場合じゃない。自分たちのチームカラーをしっかりと作って(シーズン)中盤、終盤と自分たちの戦いができるような備えを今、準備段階なので、そういう意味でちゃんといい野球ができていると思います」と足元を見つめ直した。

10日の3連戦第2戦は身長193センチ左腕の弓削が今季2度目の先発マウンドに上がる。

▽楽天石井GM兼監督(今季初の引き分け。8回1失点も勝敗つかずの涌井に)「勝ちにはできなかったですが、チームが勝つ確率がある内容で、引き分けに持ってくるような素晴らしいピッチングをしてくれた」

楽天担当のツイッターはこちら―>

楽天ニュース一覧はこちら―>