“お得意様”からの1発を弾みに日の丸を目指す。ヤクルト村上宗隆内野手(21)が、2-0で迎えた5回1死一、二塁の第3打席。カウント3-1で、大貫の真ん中に入ったチェンジアップをフルスイング。「完璧だった」と右翼席上段に突き刺す特大の3ランとなった。

大貫に対しては、これで通算18打数7安打5本塁打8打点。「打ってるなという感覚はありますけど、すごく良いピッチャーなので、自分もそれに負けじと打席に入ってます」と話すが、驚異の本塁打率をたたき出す。

6本塁打はリーグ単独トップ。15打点もトップタイ。それでも「自分の中で調子良いなという感じではない」と顔色を変えず。チームを勝たせる4番になると腹をくくって臨む今季。打撃の感覚が良くなくても、勝たせるという強い気持ちが結果に結びついている。

14日で東京五輪開幕まで残り100日。「オリンピックにものすごく出たい気持ちがありますし、そのために活躍しないといけない」と前を見据える。目の前の結果にこだわる先に見えるのは、日の丸。侍ジャパンの一員として金メダルを取るために、国立競技場に隣接する神宮で、ヤクルトを引っ張る。【湯本勝大】

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