巨人が“歌うたいのエンジェル”と“伸び盛りのブンブン丸”の活躍で接戦を制した。

先発エンジェル・サンチェス投手(31)が7回1/3を無安打、1失点の快投で今季初勝利をマーク。開幕直前にヤクルトからトレード移籍した広岡大志内野手(24)は7回に中日大野雄から1号決勝ソロを放った。チームは開幕2戦目の3月27日以来、今季2度目の連勝を飾った。

     ◇     ◇     ◇

歌うたいのエンジェルが“ドライ”なマウンドで勝利の花を咲かせた。来日2年目の今季、サンチェスは「(日本に)アジャストは出来てきている」という。日本語は読めないが邦楽を歌うのが大好き。最近はシンガー・ソングライター優里の「ドライフラワー」に挑戦中。十八番は徳永英明の「レイニーブルー」で、スマートフォンにも、しっかりとダウンロードしている。

邦楽効果か、テンポよく中日打線を圧倒した。7回には3者連続の空振り三振。失点は2回に2連続四死球の走者を平田の二ゴロ併殺崩れで生還させてしまった1点のみ。無安打投球のまま8回1死、109球で2番手中川にマウンドを託した。「状態も良い。球を低めに集めることを意識した。全体的に体調が良いので全てがうまくいっていると思う」とうなずいた。ノーヒットでの降板にも「チームが勝つため」と不満なそぶりは見せなかった。

6日阪神戦(甲子園)では雨でぬかるんだ“レイニー”なマウンドでブルーな敗戦。一転して、屋根付きの本拠地・東京ドームで披露した快投はきっと、きっと…チームを勢いづける。【小早川宗一郎】

巨人ニュース一覧はこちら―>

▽巨人原監督(今季初勝利のサンチェスに) 非常にボールも走っていたし、やや無駄な四球はあったかなというところはあったが、いい投球だったと思います。

▽巨人梶谷(1回無死一、三塁、5戦ぶり適時打となる先制中前打) 自分の打撃をすることだけを考えて打席に入りました。先制点に関わることができて良かったです。

▽中日福田(2打数無安打2四死球) 外へのコントロールが良かった。

▽中日A・マルティネス(サンチェスに2打数2三振1四球) 今日のサンチェスは変化球が多かった。外への制球がきっちりできていた。