マー君が、ついに“開幕”する。楽天田中将大投手(32)が先発予定の今日17日、日本ハム戦(東京ドーム)で今季初登板に臨む。右ヒラメ筋損傷で当初予定の3月27日同戦を回避。3週間の調整期間を経て、16日は約60メートルのキャッチボールから平地で座った捕手へ変化球を交え20球程度を投じ、最終調整を終えた。国内でシーズン登板は13年10月8日オリックス戦以来2748日ぶり。「いろいろと見直すこともできた。いい状態でマウンドに上がれる。自分にとっての開幕を迎えるので、いよいよだなという気持ちはあります」と高ぶらせた。

注目の一戦には、さまざまな記録が付随する。12年8月26日日本ハム戦から自身国内28連勝中。あと1勝でNPB通算100勝に到達する。「そういう事実はありますけども、自分にとってはそこに思いというよりは、とにかく明日しっかりとチームのために投げる、チームの勝利につながる投球をするということしか考えていないです」。チームのために-。エースの看板を背負い続けたプライドをにじませた。

出遅れた分、勝利への欲求はいっそう高まる。「シーズンが始まる直前にああいうけががあってしまって、今まで日にちがたって、チームの力になれないことにもどかしさを感じていた。いい投球をしてチームの勝利につながる投球をできれば。それしかないので」。借りは、マウンドで返す。【桑原幹久】

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