楽天田中将大投手(32)が、日本復帰初戦となる日本ハム戦で5回4安打3失点で黒星を喫し、国内シーズンの連勝記録が28で止まった。

1回に中田に先制の2ランを浴び、2回には石井のソロで3点目を奪われた。ともに高めに浮いた直球で、痛恨の失投だった。田中将が1試合に2本塁打を打たれたのは13年7月26日ロッテ戦以来、プロ野球176試合で12度目だった。

試合後、田中将は連勝記録ストップについて聞かれ「記録上はそうかもしれないですけど、ものすごい間も空いていたので、そこに関しては、特にピンと来ないのが正直なところですね」とコメントした。

右ヒラメ筋損傷で当初予定の3月27日の日本ハム戦の先発を回避。国内でのシーズン登板は、13年10月8日オリックス戦以来2748日ぶりだったが、日本復帰後初勝利と日本通算100勝目は次戦に持ち越された。

▼田中将が国内復帰戦で黒星。13年日本シリーズ第6戦で巨人に敗れているが、国内公式戦では12年8月19日西武戦以来の敗戦となった。プロ野球記録を更新していた連続シーズンの連勝は28でストップ。13連勝中だった日本ハム戦では、11年8月7日以来10年ぶりに敗れた。

▼田中将の1試合被本塁打2本は国内公式戦で13度目の自己最多タイ。このうち2イニング連続で打たれたのは07年5月8日西武戦(1回中島、2回中村)同9月6日ソフトバンク戦(1回多村、2回松田)に次いで14年ぶり3度目。

▽楽天石井GM兼監督(今季初登板を終えた田中将に)「だいたい80球くらいでと。特別悪いとは思わなかったですけど、若干ボールが高かった。真っすぐの精度はもうひとつ。実戦からちょっと離れてましたし、アドレナリンも出る。足の方は問題ないということで登板したので、中6日のペースの中で球数を増やして、シーズンにしっかり入ってもらえれば」

▽楽天小山投手コーチ(今季初登板を終えた田中将に)「元々緊張などを見せる選手ではないのですが、いろんな思いからいつもよりは力が入っていたのかなと。本人もメカニックの部分で納得いっていなかったことが多かったので、次回登板は球数も増えるでしょうし、それまでにしっかり調整していってほしい」

▽楽天太田(今季初登板の田中将とバッテリーを組み)「うまくいったところはそのまま、悪かったところはもう1度見直して次につなげていきたいです」