侍ジャパン稲葉監督が横浜スタジアム仕様の中日大野雄を確認した。

DeNA-中日戦を視察。五輪のメイン会場でもある同球場で昨季沢村賞左腕は試合前まで通算5勝2敗、防御率3・58だったが、15年8月の白星から遠ざかっていた。2月のキャンプ時は「横浜スタジアムどう?」と相性を気にかけていたが、8回無失点の快投で懸念は解消。「この球場で五輪を戦うのでどうなのかなと楽しみにしていたが、非常に丁寧に粘り強く投げていた」と好印象だった。

投手としてのタフさに感服した。味方打線が7回無死一、三塁の好機に無得点。だがその裏に相手クリーンアップと対する嫌な流れを断ち切った。「しっかり気持ちを持って7回裏を抑えたのはさすが」。102球と省エネでツーシームは積極打法の外国人には有効的。5回にソトを1球で仕留めるなど、オースティンと合わせた計6打席中5打席は4球以内で決着させた。「今日は申し分ない」と大満足の視察を終えた。