主に個性派投手たちが「29」を背負ってきた。88年から18年間、芝草宇宙(現帝京長岡高野球部監督)が着用。現在も日本ハムで存在感を示す名門・帝京出身で、入団当初は主に先発を務めた。01年に中継ぎに本格転向し、登板56試合で6勝4敗2セーブ、防御率3・57の数字を残した。

07年の引退後は日刊スポーツ評論家を務め、11年から日本ハム1軍投手コーチ、13年からはチーム統轄本部アマスカウトを担当した。マウンドを離れても、日本ハムを支え続けた。

06年に新人王に輝いた八木智哉(06~12年)や、球界屈指の「乗り鉄」として日刊スポーツ北海道版でコラムを連載した木佐貫洋(13~15年)も身にまとってきた。

現在は井口和朋(16年~)が着ている。東農大北海道から、15年ドラフト3位入団。場面問わずフル回転し、ブルペン陣には欠かせないタフネス右腕だ。