オリックスが本塁打3発を放つも、接戦を落とした。5点を追う5回2死一、二塁では20歳太田が今季2号3ランを放ち、2点差に迫った。

逆風をものともしない一撃に中嶋監督は「(5回までに)5点のビハインドですからね。なかなか一気に(勝ち越すの)は難しい。ああいう形で(3点)返せたのは勢いでますよね」と奮闘する高卒3年目の一打を評価した。

ただ、打線はロッテ先発石川に4回まで無得点に封じられ「最初の入りで点が取れないのが課題でしょうし、先発に対してどうアプローチするのかが課題。そういう点がまだうまくいっていない。うまくいくようにやっていきたい」と序盤での奮起を促した。

先発した山岡が5回を投げ今季ワーストとなる5失点で降板。雨の中でのマウンドに「相手も一緒ですし(雨で)投げたことないわけではないのでね」と厳しい表情を浮かべた。

ただ、明るい話題もある。ラオウこと杉本が7回と9回に自身初の2打席連続アーチを描き「昇天ポーズ」を2度披露。降りしきる雨、ZOZOマリン特有の風もラオウの怪力には関係なく、2発とも逆風を切り裂いて左翼席に着弾させた。2打席連発に「風もあったので、本塁打になってくれてよかった。良い投手から打ててよかった」とコメント。試合後はタンクトップ姿で1本のバットを手に持ち、明日に備えてチームバスに乗り込んだ。

杉本は、この日の2発で打率を3割4分に上昇させ、規定打席到達も見えてきた。山本、山岡の先発2枚での連敗は痛いが、チームの戦力は整ってきた。【真柴健】

▽オリックス太田(5回に今季2号3ラン) 打った瞬間はどうかな? と思いながら走っていましたが、(左翼)スタンドまで届いてくれてよかったです。

▽オリックス山岡(先発で5回を投げ今季ワーストの5失点で3敗目) 今日は何もコメントできることはありません。