上位進出へ、執念の助っ人補強に動く。オリックスは20日、ブランドン・ディクソン投手(36)のウエーバー公示申請を行ったと発表した。期間内に獲得を希望する球団がなければ自由契約になる。今季は家族同伴の来日を希望していたが、コロナ禍の入国制限などで困難な状況となっていた。新たな外国人選手について、横田昭作国際渉外部長は「考えないといけない。福良GMと相談しながら考えていきたい。必要なところに必要な戦力を補強しないと」と明言。コロナ禍においても「常に調査はしています」と続けた。

別の球団関係者によれば「打線は形ができつつある。補強するとなれば投手」という。中継ぎ右腕のヒギンスは状態が上がらず、先発、救援で通算215試合で49勝58敗34セーブと奮闘してきたディクソンが抜ける。3位ロッテを2ゲーム差で追う中で「助っ人力」を高めるため、積極的に代役を求める。

現在国内にいる選手の場合はチームに早期合流できそうだが、海外の場合は約2週間の隔離期間が必要となり最短で6月中旬となる見込みだ。そんな「緊急補強」がまとまれば、12球団では初となるコロナ禍の“シーズン途中参戦助っ人”になる。【真柴健】