ロッテ高浜卓也内野手(31)が1軍に戻ってきた。

前日の5月31日に支配下選手契約を結んだばかりだった。9回、背番号61は代打で登場。19年6月18日の広島戦以来、714日ぶりとなった打席の結果は一ゴロだった。「試合前は少し緊張しましたが、打席ではそれほど緊張せず、ファームで打席に立っているような感覚で球を見れました」とし「1軍に戻ってくることができて良かったです」と振り返った。

19年冬に受けた腰の手術の影響で、昨季からは背番号127の育成選手になっていた。「もう選手として厳しいのかなとか考えたことはあります」と明かしたこともある。その中でも松本球団本部長から「戦力として考えているから」と声をかけられ続け、肉体も技術も準備を整えてきた。

「キャンプ前に、僕が支配下になることを一番楽しみにしていたジイちゃんが亡くなってしまい、打席に入る前にはジイちゃんのことを思うと、グッとくるものがありました」

苦しい時間を過ごし、さらに大きくなった高浜卓也の思いを、打球に乗せていく。【金子真仁】