ソフトバンクは広島と引き分け、1勝2分けでカード勝ち越しとなった。工藤公康監督(58)の一問一答は以下の通り。

-9回は好機をつくった

工藤監督 もう1本というのが出なくなると、作戦を取るしか方法がなくなるというのは、ちょっと選択肢を考えなければいけないのかな、というのはちょっとありますけどね。まあ、それにしても、正直言うと工夫がないです。同じように打ち取られて、同じようにカウントを取られて。そこは早め早めに、絶対に何を振っちゃいけないというのを打撃コーチの方から言わないと。選手は打ちたいしというのはあるんですけど、チームとして何を狙っていくか。まずはこの球を消しましょうというのはないと。個人でなかなか対戦していないピッチャーを打ちにいって、ではなかなか難しいと思うのでね。チームとして今日はこう、というのをつくらないと。普通の試合に戻っても、苦手なピッチャーはいるじゃないですか。同じようにやられると同じことだから。工夫は必要なのかなと思います。やることやってダメだったならいいんですけど、ぼくらの中でもクエスチョンがあるのでね。あとはぼくらが作戦を取れるか取れないか。もう1点というところに関してはぼくらの責任だと思います。あそこで打つという選択ではなくてスクイズもできたわけだから。それをしきれなかったのは、もう1点取らなかったのは、レイがいいピッチングをしていたので申し訳ないと思います。そんな反省もありました、今日は。

-三森が4安打

工藤監督 すごかったと思いますよ。3本打つだけでもね、3割9分までいったけど、4本目打って4割超えちゃったからね。上がってきて打つこともできているし、対応もできている。調子がいいからなのかもしれないですけど、かといって調子が悪いからしょうがないというバッティングをしてもらっても困る。何かセーフティーの構えするなり相手の隙を突こうとするところも。ただ打てませんでしたでは違うかなと思いますけどね。

-周東が不調、牧原大が故障の中で大きな活躍

工藤監督 大きいですよ。めちゃくちゃ大きいですよね。今日は勝つか負けるかとか、引き分けになりましたけど全然変わってきますからね。引き分けたことは三森がしっかりやってくれたおかげで。みんなもやってくれてるんですけど、それはわかってるんですけど。ひと工夫とか、ひとアドバイスとか。チームとしてというのをね。ぼくはピッチャーなので、打者にこうしろああしろと言うのは変だと思うのでね。そういうところは打撃コーチがしていかないと。目に見えてわかるようにしていかないと、違うかなと。相手にもプレッシャーがかからないと思いますけどね。

-レイは8回1失点

工藤監督 すばらしいの一言です。あの1本のホームランもそんなに失投というボールではないのかなと思いますのでね。3-2から勝負にいった真っすぐだと思うんですけど。あれ打たれて何やってんだって言ったら、おかしい話になる。あの1本のホームランだけでというのはすばらしい。チーム打率として高かった広島打線をここまで抑えてというのは自信にしてほしいと思いますし、それをこの球数で8回まで投げたというのもすばらしい。リリーフ陣を助けてくれた。まだ3つあるので、そこを考えたら今日岩崎君以外は休むことができた。ナイスピッチングだったと思います。

-松田が1775試合で三塁手としてパ・リーグ最多出場

工藤監督 (5回終了後に記念ボードを掲げていたが)ヒット打ってね、やると格好良かったんだけどね。でもこれは積み重ねなんでね。ここまで無事これ名馬でやってきた証が、パ・リーグ記録につながったと思うので、おめでとうございますと言いたいです。ただもうちょっと頑張れよと、言いたいところですかね(笑い)。明るくはやってくれていますよね。しっかりこれから、サードを守っているわけですから。守備のこともそうですし、ぼくらが不安にならないようにやってほしいと思うし。ぼくが入る前にケガはありましたけど、それ以降はないのでね。これからも元気でしっかり結果を残せよと。2割5分切っても明るいところはいいと思うんですけどね。何より、記録を作るというのは大事なことだと思いますし、こういう記録は本当に積み重ねなので。それができるというのは彼の努力だと思いますよ。良かったなと思います。これからも1試合でも伸ばしていって、誰も破れないというくらい頑張ってほしいと思いますが。ちゃんと打たないと、ヘッドからも来るときもあるので、頑張ってほしいなと思います。

-栗原が調子が落ちている

工藤監督 ずっと打つのは無理ですよ。たしかに少し打てなくてというのは本人も考えてると思うんですけど。ちょっと話したら、体の切れじゃないかなと。そういうときはしっかり無心でバットを振るのも大事だよという話をしましたけど。技術的なところがどうこうとは思わないのでね。ちょっとやっぱりなかなか芯にあたってない部分もあったので、どうしたらいいかというのを打撃コーチとも話しながらやるのも1つ。長いシーズン打てないときもあるんでね。今まで打ってチームを助けてきているし。打てなくて悔しい気持ちもあると思いますけどね、ぼくらは長い目で。またひとつ階段を上るために、ここは苦しいかもしれないけど耐えてやってほしいと思います。

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