ヤクルトのレジェンドが、今季試合のたびに記録を打ち立てる。石川雅規投手(41)が、今季4度目の先発マウンドに上がった。294試合連続での先発は、セ・リーグタイ記録。交流戦が終わり、リーグ戦再開の節目で、6回5安打2失点で好投。チームの4連勝と単独2位浮上に貢献し「大事な試合だと思っていたので、勝って良かった」と汗をぬぐった。

「大好きな野球を仕事とさせていただいて。本当に1軍で投げられるって簡単じゃないとすごく近年感じている」。その中で、今季初登板となった4月16日阪神戦で、20年連続安打を記録。4日西武戦では大卒投手として初の20年連続勝利を達成。11日ソフトバンク戦では、史上最多タイの交流戦26勝目。次々と快挙を成し遂げてきた。「僕自身150キロとか、すごいボールを投げられないけど、自分のことをしっかり把握できるように、日々のトレーニング含めてやってきたのが良かったのかな」。緩急と制球力を生かして打たせて取る投球を磨く毎日。自分と向き合い続けてきたから、今がある。

今季3連勝で防御率は2・05。開幕2軍スタートも、先発ローテーションの座を奪取した。好調だが、ひたむきな心は忘れない。「本当に毎試合毎試合必死なので。まだシーズン中ですし、まだまだ現役なのでなんとも言えないですけど、しっかりとした準備をしてきた結果かな」。これが176勝目。通算200勝まであと24勝。さらなる記録を打ち立てるため、ベテラン左腕は歩みを止めない。【湯本勝大】

 

▽ヤクルト高津監督(石川に)「今日は交流戦終わって最初のゲームで、年に何度かある区切りのリスタートのゲームだと思っていたので、石川に託して良かったと思いました。すごくいいピッチングでした」

▽ヤクルト・オスナ(6回1死一、二塁で決勝の4号3ラン)「なかなか良いバッティングができてなかったのでチャンスで1本出したかった。イシカワサンニ、カチヲ、ツケタイカラネ」