楽天涌井秀章投手(34)が19日、1軍選手登録を抹消された。登録抹消は昨季の楽天加入後初となった。前日18日のオリックス戦に登板し4回5失点で5敗目を喫していた。

今季は自身10度目の開幕投手を務めるなど開幕からローテーションを守り、13試合に登板。6勝5敗、防御率4・31を記録している。

3・4月は6試合に登板し4勝0敗、防御率1・51をマークし月間MVPを受賞。だが5月は4戦1勝3敗、防御率8・27、6月は3戦1勝2敗、防御率6・35と苦しい投球が続いていた。

この日は予定されてたオリックス戦が悪天候のため中止となったが、グラウンドに姿を現し、キャッチボールなどを行った。

石井GM兼監督は「本人と話はしました。間隔は空けていこうかという話はしたんですけど、調子が悪いからガンガン空けるとかではない。自分のボールを現状投げられているかで言えば、それなりに投げられているとは思うので、あとはもう少し、ちょっと期間を空けて、いろんな部分、心も体もアジャストしていく期間があった方がいいんじゃないかという判断」と抹消理由を説明した。

またこの日、2軍で4勝5敗、防御率2・82を記録するドラフト2位ルーキーの高田孝一投手(22)が今季初めて1軍に合流した。指揮官は「100%は望んでいないですけど(2軍で)ある程度見てみたいと思わせるような投球をしてくれていた。ちょうど涌井のところとも重なって、このタイミングで1回見てみようかという感じ」と1軍で先発登板の機会を与える考えを示した。