中日がともに今季最多の18被安打、11失点で大敗した。先発小笠原は2回に広島先発投手の大道に適時二塁打を許すなど3失点で逆転され、3回も5連打などで3失点。4回を今季最多の9安打を浴びて6失点と試合を作れず、バトンを受けた山本、藤嶋、ロサリオがさらに5を失った。6回に返した4得点は焼け石に水になった。

与田監督は乱調の小笠原を「両サイドの制球が甘かった。左打者への内角に球を投げきれていれば。セ・リーグは相手投手に打たれるとこういう展開になる。次は投げきれるように」と分析した。失点を重ねたリリーフ陣に対しても「次に向けて反省するしかない」と苦言を呈した。その一方で「中盤から終盤は粘れる形はできてきた」と6回の反発力には一定の評価を与えた。

6月1日以来の連勝を逃した。現在5カード連続で負け越し中で、まずは27日広島戦でその流れを断ち切る。【伊東大介】

◆中日小笠原(4回を投げ今季最多9安打6失点で3敗目)「見ての通りです。今日は全然だめでした」

◆中日阿波野投手コーチ(5番手橋本以外は全て失点)「広島打線の各打者にインコースをしっかり使えていないことが、苦しんでいる要因。(小笠原は)不運な当たりもあったが、左打者にやられてしまった」

◆中日大島(プロ野球196人目の通算1500試合出場を達成)「こんな状況(コロナ禍)ですが、たくさんの方に拍手をいただきうれしかった。たくさんの人に支えられてここまで来ることができたので、これからもしっかり準備して試合に出続けられるようにしたいです」