中日大野雄大投手が度重なる雨による4度の中断に泣いた。それでもエースは「中断だらけでタフなゲームでしたが言い訳はできません。こういうタフなゲームに勝ってこそナンボやと思うのでチームに申し訳ないです」と敗戦の責任を一身に背負った。

何度も雨に襲われた。3回1死で1度目。4回に1点を返され、5回無死一塁で2度目。再開後、1点リードを守り2死までこぎつけたが代打牧に痛恨の同点三塁打。さらに苦手の桑原に逆転の左前適時打(通算11打数8安打)を許した。「桑原選手には対戦成績が悪いのはわかっていて、対策はしていましたが、今日はすべて逆の意味ではまってしまったというところです」と反省した。

5回を投げ終え、3度目の中断を挟み続投したが、6回1死一塁、宮崎への4球目がファウルとなったところで4度目の中断。15分後にコールドゲームが宣告され、5回1/3で7安打3失点。悔しさだけが残る6敗目が刻まれた。

4度目の中断となる宮崎の打席では2球続けてボールとなったところで雨が激しさを増し、マウンドの左腕もさすがに顔をゆがめた。今季初の神宮のマウンド。五輪イヤーによる前例のないDeNA戦は前代未聞の計75分に渡る4度の中断。大野雄にとって苦い1戦となった。