ソフトバンクから阪神にトレード移籍した二保旭投手(31)の入団会見が5日、兵庫・西宮市内の球団事務所で行われた。

移籍と同時に7日ヤクルト戦(神宮)での先発デビューを告げられた二保は「正直、こんなに早くチャンスがいただけると思っていなかった。それだけ期待されているのかなという気持ちになりましたし、自分も恩返しをしていかないと」と、やる気をみなぎらせた。

矢野監督からも電話で期待の声をかけてもらったという二保は「まずは試合をつくることは大事。『二保は使えるな』と思ってもらえるような投球をしていきたい。(ヤクルトの)データはまだ分からないので、(捕手の)梅野選手だったり話し合って聞いていきたい」と準備を徹底する。

引っ越しは後回しだ。「まずは先発のゲームが決まっていたので、家どうこうよりは、そこに集中してやっていこうかなと思っていたので、まだそこは遅くなると思います」と、新居を探すよりも、7日の先発登板にすべてをかける。

紺色のスーツ姿で、背筋を伸ばし意気込みを語る二保のネクタイはタイガースの黄色。ソフトバンクの甲斐野、高橋礼、川瀬の3人から、入団会見用にとプレゼントされたものだった。2日のトレード決定後も福岡・筑後市のソフトバンクのファーム施設で体を動かしてきた。「昨日(4日)もブルペンに入った。状態的には本当に自分でも常にいい状態を保っているので、やってきたことを阪神に来て貢献できれば」と状態には手応えを持つ。会見後、さっそく甲子園で行われた投手練習に合流。青柳、秋山らと汗を流した。

中継ぎの経験も豊富で、先発、中継ぎ両方で期待される。「自分の中では問題なくやっていけると思う。どこでもやるつもり。与えられたところで一生懸命チームに貢献したい」と、どんな起用にも応え、阪神投手陣の救世主となる。