5回の阪神の攻撃中に、両軍ベンチが言い争う一触即発の事態が発生した。5回2死一、二塁。打者佐藤輝の1ボールから2球目を投げる前だった。ヤクルトの三塁手村上が審判にアピールした。初球を投げる際に、二塁走者近本の動きに対して、何らかのアピールをした。阪神ベンチからは「絶対にやってない」「ごちゃごちゃ言うな」という声が起きた。すると、ヤクルトベンチも応酬し、場内は騒然とした。田口が2球目を投げた後、阪神矢野監督とヤクルト高津監督がベンチを出て、審判と話し合い、事態は収まった。

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▽小林一塁塁審(この日の責任審判)「球審の名幸が、二塁走者に対して、手の動きで捕手の構えが、わざととかね、サイン盗みとかするわけじゃないんだけど、疑われるようなことをしないように、と。両チームが言い合いをしたから、スポーツマンらしく、クリーンに試合をやろうということで」