広島長野久義外野手(36)が同点の8回2死二塁から代打で出場し、DeNAエスコバーから決勝2号2ランを放った。

広島は最大3点ビハインドを追いついたが、中盤から走者を出しながら得点を奪えない攻撃が続いた。8回も先頭打者の出塁から2者倒れ、2死二塁。代打で打席に入った長野は初球、低めの見逃せばボールとなるような直球に反応した。うまくバットに乗せた打球はスタンドの歓声に押されるように左翼席へ一直線。「思い切って行きました。(ホームランは)風です」。風の影響をまったく受けない決勝弾だった。

若手の台頭が目立つ今季も、主に代打起用が続く。昨季は代打31打席で打率4割4分を残したが「まだまだ勉強です。チームが勝つことが一番なので、そのために少しでも貢献できたらと思っています」と勝利につながる1発にも満足することはない。

9打席ぶりの安打が“魔の木曜”の呪縛を解いた。チームは今季、木曜日の試合は2つの降雨中止のほか、7敗2分け。10試合目にして、木曜初勝利となった。