DeNA先発の坂本裕哉投手(23)が幼稚園の先輩の敵(かたき)を討った。前日の9回に4失点し4敗目を喫した三嶋一輝投手(31)は福岡・周船寺第二幼稚園の先輩。「昨日の試合が今日に対するモチベーションになった。相手はノリノリで来るだろうと思ったので、ツッパリ返してやろうと思った。(三嶋は)幼稚園の直属の先輩なので」。自己最長の7回5安打1失点と好投。3勝目を挙げた。

先輩の分もやりかえしてやる。気合十分でマウンドに上がった。「6回交代といわず、最後までいってやるという気持ちでいた」。初回から飛ばした。直球は140キロ台中盤がほとんどで最速146キロだが、両コーナーに決まる制球があった。そのため、ボールを挟んで落とすチェンジアップが生きた。初球から決め球のつもりで投球していたという。

三浦監督もプロ入り後、最高の投球と評価した。「幼稚園の先輩のかたきを討ってくれたと思う。今までで一番いい投球をしていると思って見ていた。去年のファームも含めて。ボールも本当によかった。前回の悔しさを1週間ふまえてやっていた」。チームの連敗を4で止めた2年目左腕を絶賛していた。【斎藤直樹】