「マイナビオールスターゲーム2021」に出場する全パのソフトバンク柳田悠岐外野手(32)が、得意のメットライフドームで、東京オリンピック(五輪)に弾みを付ける。柳田は「お祭りなんでね、楽しくやれれば。ケガなく楽しく。ただ、子どもも見ているので、そういうファンのために打てればいいのかなと思う。たくさん票も入れていただきましたし、打てたらうれしいですね」と、7年ぶりの球宴アーチに意欲。19年は故障中で出場できず。今年はファン投票、選手間投票で18年以来の出場となり、感謝の思いもバットに込める。

オールスター常連の柳田だが、15年以降は4年で3安打と打てていない。ただ16日に第1戦が行われる西武の本拠地では、ペイペイドームに次ぐ通算19本塁打を放っており「運が良ければ、打てるかなと思います」と、メットライフドームとの好相性も味方につける。

全パを率いる工藤監督は「彼は足が速いですし、この中で出塁率も含めて考えた。柳田君がまず出塁して、初回から得点できればいいなと思います」と、柳田の「1番中堅」での先発起用を明かした。柳田の唯一の球宴での本塁打は、甲子園で行われた14年の第2戦。同じく1番中堅で出場し、6打数4安打1本塁打と大活躍でMVPにも選ばれていた。18年熊本での第2戦に続き、自身3度目となる、縁起のいい「全パの切り込み隊長」として、2年ぶりの球界の祭典を盛り上げる。【山本大地】