「どすこばバッテリー」のコンビネーションを一層強める。

巨人山口俊投手(34)が23日、東京ドームの1軍練習後に取材に応じた。中断期間中に意識して取り組むことに、女房役を務める小林誠司捕手とのコミュニケーション増を挙げた。「日本にいたときのイメージで誠司は配球してくれる。そこにプラスアルファで、僕もアメリカに行って違う配球、違う攻め方で、『これいけるな』という感覚がある。それを話し合う。そうすれば誠司も僕に対してのイメージが変わると思う。そういう期間にしたい」と、米国で手にした「ニューどすこい」の新たな引き出しを、バッテリーで協力し、最大限生かしていく。

ぶっつけ本番で、じっくりと調整する時間がないまま、走り続けてきた。米ジャイアンツ傘下3Aサクラメントを退団し、6月5日に帰国。自主隔離期間を経て、同20日にジャイアンツ球場でシート打撃に登板すると、同23日のDeNA戦(富山)にぶっつけ本番で臨んだ。5回2/3を5安打1失点で復帰後初勝利。以降も好投を続け、4試合に先発し、2勝1敗、防御率2・45をマークしている。「しっかり結果も出ていた。ただ最後の登板が自分の中でもうちょっとできたのかなと言うのがあった」と2回途中4失点でKOされた14日ヤクルト戦を反省しつつ、一定の手応えを口にした。その上で、「常に安定してゲームを作れるっていうところをこの調整期間でやっていきたい」とテーマに掲げた。中断期間をフル活用し、盤石の「どすこばバッテリー」で後半戦も勝利をもたらす。【小早川宗一郎】