後半戦も「抑え」は俺に任せろ! ソフトバンク岩崎翔投手(31)がシーズン終了まで新守護神の役目を全うする構えだ。「後半のシーズンをさらにいい状態で行けたらいい。抑えをやったからにはずっとそこでやりたい」。ストッパー森が左肘の故障で戦線離脱してからクローザーとしてマウンドに上がってきたが「代役」のつもりはない。

「後ろで投げてからは、気持ちも変わった。いい経験をさせてもらっているし、これからもやっていきたい」。23日にペイペイドームで行われた全体練習でもビルドアップを目指してウエートトレに汗を流した。五輪中断期間は筋力増を目標にさらにボディーを鍛え直す考えだ。前半戦終盤から球速も5キロ以上増した。150キロ台後半の直球に、自慢のフォークも精度が上がった。

苦い経験が教訓となった。4月30日のオリックス戦(京セラドーム大阪)。4-3の1点差で9回裏のマウンドに上がった。連打で1死一、二塁とされると宗に2点適時打を許しサヨナラ負けを喫した。「よっしゃ、と入り込み過ぎました。今は、ブルペン出るまで気楽な感じで行けるようになった」。重圧のかかるマウンドで、精神のコントロールの大切さも感じ取った。チームが波に乗れなかった7月は4試合無失点。2セーブを挙げた。「(9回を抑えて勝利投手の)先発投手にボールを渡せるときが一番気持ちいい。自分までつないでくれる人たちがいるから投げられると思っています」。有終の秋へ向け背番号「17」は重役を担い続けるつもりだ。