ソフトバンク甲斐野央投手(24)が2年ぶりの1軍登板を果たした。2点リードの9回に抑えとしてマウンドに上がり、1死から細川にソロアーチを許したものの、知野、牧を自慢のフォークで連続三振に仕留めて見せた。

「久しぶりの1軍の舞台での登板で、少しフワフワした感覚はありましたが、楽しんで投げることができました。1点は取られてしまいましたが、チームが勝てて良かったです」

前半戦最終戦となった14日の楽天戦(ペイペイドーム)では出場登録されたが、登板機会はなく五輪中断期間となった。ルーキーイヤーの19年は65試合に登板し26ホールド、8セーブを挙げた。右肘の手術で昨年は1軍での登板なく復調に向け階段を上ってきた。この日は球速も158キロをマーク。「平均球速も3キロほど上がった」と話していたが、しっかりと証明した。

「次の登板でも頑張ります」。後半戦の巻き返しを狙うチームにとって頼もしい右腕が戻ってきそうだ。