ヤクルト原樹理投手(28)がはい上がる。1点ビハインドの3回から2番手として登板。ストライク先行の投球で、4回無安打無失点5奪三振と打ち取った。「全部のボールが良くなってきた」と納得の投球を見せた。

春季キャンプでは1軍スタートも、不調に悩ませられた。「春先はひどかった」。オープン戦では2試合で防御率15・75。「しっかり走って、しっかり投げて、しっかり食べて。トレーニングもしっかりして」とすべてを一から鍛え直した。地道に調整を続け、形になってきた段階。東京五輪期間中のエキシビションマッチが、絶好のアピールの場となる。後半戦こそは1軍定着へ。「戸田で一緒にやってきた先輩たちが目の色変えてやっていたので、自分もやるしかないと思いながらやりました」と貪欲さに腕を振った。

試合後、高津監督からは「ぜひ彼みたいな人が出てきてくれることを願ってる。先発でしっかりローテーション入ってとか、ゲームを作ってくれるピッチャーというのは、ぜひ出てきてほしい」。15年ドラフト1位右腕として、大きな期待を寄せられた。

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