静岡硬式野球倶楽部が、3連覇を狙うヤマハを3-2で破り、初優勝した。

7回裏1死二、三塁、6番打者の川岸蓉平内野手(26=静岡商高出)が2点右二塁打を放ち、逆転。3番手投手の宮島大樹(23=川根高、静岡大出)が8回以降を無失点で抑え、金星につなげた。優勝を決めた直後、グラウンド上に喜びの輪ができた。川岸は「まずは同点にと考え、気持ちで負けないように臨んだ」と、殊勲打を振り返った。

今年4月就任の伊藤良介監督(41=浜名高出)は、「エースを投入してきたヤマハに勝てたのは大きい」と喜んだ。先発の川里周投手(30=静岡高出)と宮島の好投に加え、7回表2死無走者では、女性投手の新村未来(みく、19)をワンポイントで起用する“奇策”を披露。相手の4番打者を一ゴロに仕留めた。「新村をどこかで使いたかった」と満足げだった。

吉永祐太郎捕手(26=静岡商高、東海大海洋出)が最優秀選手賞に選ばれた。【倉橋徹也】

◆7回表ワンポイントで登板、4番を封じた新村 (投球は)集中していてよく覚えていないですが、直球とフォークで勝負しました。少ない出場機会を生かせて、経験を積めました。