オリックス中嶋聡監督(52)が、投打の柱である金メダリストに期待した。東京五輪で金メダルを獲得した侍ジャパンから、吉田正尚と山本由伸がチームに戻る。吉田正は後半戦開幕の13日ロッテ戦(ZOZOマリン)から参戦予定で、山本は疲労を考慮し2カード目の17日日本ハム戦(ほっともっと神戸)以降に先発する見込み。中嶋監督は「(金メダルを取った)勢いのまま、行ってほしいなと思います」と熱望した。

オリックスはソフトバンク同様、投打の柱を東京五輪に送り出した。山本は開幕投手と準決勝・韓国戦先発の大役を果たし、ベストナインに選ばれた。吉田正は準々決勝、準決勝と適時打を放ち、決勝は8回のダメ押しにつながる安打。勝負強さでも貢献した。激闘の疲労はあっても、結果で報われ、個々の自信につながる五輪となった。「そのテンションというか、気持ちの張りというかね。そこはそのままいけるのかなと思う」と、監督も世界一達成の勢いに期待する。

25年ぶりの優勝を目指す後半戦がいよいよ始まる。金メダルを目指した戦いとは違いはあっても、一心不乱になれる環境に再び身を置く。2人のけん引力を相乗効果に「チームも全体で、そのぐらいテンションを高くしていきたい」と中嶋監督。今度はオリックスが頂点に立つ。【堀まどか】