来日3年目でプロ初先発したソフトバンクのカーター・スチュワート投手(21)が、堂々の先発デビューを飾った。

この試合で先発予定だった和田が左肩のコンディション不良で出場選手登録を抹消され、スチュワートが急きょ、代役でマウンドへ。初回、先頭の浅間には157キロの直球がユニホームをかすめて死球を与えたが、以降は1人の走者も許さない完璧な投球。5回まで無安打無失点、9奪三振で降板した。

スチュワートは「良いピッチングができて良かったです。自分自身に勝ちはつきませんでしたが、チームが勝つチャンスがある中で降板できたのは良かったです。初めての1軍の登板で今日のような投球ができて良かったし、いい経験ができたと思います」。初勝利はお預けとなったが、ペイペイドームで強烈なインパクトを残した。

◆カーター・スチュワート 1999年11月2日、米フロリダ州生まれ。エウガリエ高3年の18年に61回2/3を投げ、防御率0・91、128奪三振をマークし、全米高校トップ選手の1人に。同年6月のドラフト会議でブレーブスから1巡目(全体8位)指名を受けたが交渉が難航し、合意に至らず。同年秋から東フロリダ州立短大に在籍。19年5月に6年契約でソフトバンク入りした。198センチ、101キロ。右投げ右打ち。