広島が先発福谷ら中日投手陣の前にゼロ封負けを喫した。2戦連続、今季10度目のゼロ封負けとなった。

走者は出した。中盤までの1、3、5回は得点圏に進めながら、あと1本が出なかった。0-2点の8回1死一塁は代走中村奨がスタートを切るも、この日2安打の野間のライナーが投手又吉のグラブに収まり、併殺。直後に2番手ケムナがソロを被弾して、リードは3点に広がった。

劣勢を跳ね返す反撃ムードが高まらない。8回の代打攻勢は、先頭から田中広、安部だった。中日の9回には抑えR・マルティネスがおり、広島の打順の並びから次の代打策はしばらくない。代打1番手で代打率3割4分8厘の松山はベンチに残したまま、僅差の試合を落とした。

後半戦初戦勝利から一転、3連敗。借金は14にまで膨らんだ。佐々岡真司監督は「打線が活発にならないと、雰囲気的にも重くなる。森下が頑張っていただけに、何とか点を取ってやりたかった」と21イニング連続無得点の打線の奮起を求めた。今季も残り57試合。前半戦と同じことを繰り返していては、反撃態勢をつくれないままシーズンは終わってしまう。【前原淳】

▽広島朝山打撃コーチ(2戦連続0封負け) 完全に抑えられている訳じゃないけど、最後の1本がつながらない。僕の責任と書いておいて下さい。いいアプローチができなかった。選手は一生懸命頑張っている。