日本ハム野村佑希内野手(21)が、希望の1発を放った。ロッテ戦に「3番三塁」でスタメン出場。1回1死一塁、自己最多となる左越えの先制4号2ランを放った。ここ4試合で3本塁打と絶好調ぶりを見せつけたが、その後は追加点の好機で三振に倒れるなど、悔しさも残った。チームは痛恨の引き分けに終わったが、次代の中軸候補が最下位からの浮上へのキーマンになる。

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涼しい顔で、痛烈な先制パンチを食らわせた。1回1死一塁。野村が甘く入った133キロフォークを捉えた。左翼席への4号2ラン。「カード初戦で、先制点を取れるかどうかで流れが決まると思っている」と使命感は主力級。高卒3年目にして自己最多の1発で、価値ある仕事をした。

負ければ自力V消滅の可能性があった一戦で、次代の中軸候補が頼もしさを見せた。「しっかり、いい打ち方が出来ている。しっかり“間”が取れているので、ここまで持ってこられる」と納得顔。20日楽天戦では自身初の1試合2発。中田が巨人へ無償トレードで移籍した日に希望のアーチをかけたが、この日も底知れぬ魅力を見せつけた。

これで後半戦8試合で3本塁打6打点、ここ4試合で3本目と勢いが止まらない。前半戦終了後はエキシビションマッチで実戦経験を積むよりも、2軍で左膝の古傷の完治に努めた。「全力疾走が出来なかったとかプレーの中で気にしてしまっていたけど、試合に出してもらっている以上、言い訳にはならない」。自覚十分に万全の状態に仕上げ、悔しさをぶつけている。

ただ、課題の守備ではこの日も記録にならない捕球ミスがあった。「何とか捕れるように頑張ります」。8失策はチーム最多。栗山監督も攻守での奮起を「もちろん、いいホームランだったけど、まだまだ出来ることがなかったのかって、本人も反省しながら前に進めばいい」と促した。

打撃でも反省がある。3点リードの7回2死三塁で空振り三振。リードを広げ、勝利を引き寄せられるチャンスだった。「少し悔いが残ります」と肩を落としたのは、3年目で芽生えた責任感があるから。悔しさをバネにチーム、ファンの希望の光となって、上位進出への道を照らしていく。【田中彩友美】