中日の阿波野秀幸投手コーチ(57)は30日、超過密日程となる9月戦線への対処方針を示した。

借金12で4位のチームは8月31日から6連戦、9連戦、10連戦、6連戦と続く。3位阪神との13ゲーム差を詰め、Aクラス入りに望みをつなぐためには過酷条件となるが「消化するのが目的ではない。4人には歯を食いしばってもらい、9連戦、10連戦は1、2軍の連係が必要になってくる」と投手総動員で乗り切る構えを見せた。

31日から31試合が予定される34日間で歯を食いしばってもらう4人とは開幕からローテーションを守る大野雄、柳、福谷、小笠原。2軍からの昇格候補としては笠原、清水、ベテラン山井らが「競争になると思う」と同コーチは続けた。

その中で24日の2軍戦で2カ月半ぶりに実戦登板したドラフト1位の高橋宏については「フォームは改善傾向にある。(右肘の故障明けから)まだ1試合しか投げていない。この1カ月(次第)ですね」としたものの、高卒2年目で5勝をマークしているヤクルト奥川などの1年目の育成方法を引き合いに出し、今季中の1軍登板の可能性を否定しなかった。